トップページ    お問い合わせ


新居生活一年、早春の章 ◆写真をクリックすると、
拡大写真でご覧頂けます。
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

早いもので新居での生活も一年になりました。今回はこの一年の間に感じた事や太陽光発電などのデータ分析について書きたいと思います。

冬から住み始め春夏秋冬と季節を過して来ました。春、秋は何も言う事のないほど快適で、太陽光発電の効果もあり光熱費も少なくすみました。もちろん夏も同様の効果と採光率で更に光熱費が少なく、暑さについても、土壁効果と屋根断熱、深い軒の出によって日射を遮るなど涼しさを演出する設計が、そのコンセプト通りの効果をもたらしてくれたといえます。また、冬も、大きな窓と高い窓から部屋の奥まで射し込む太陽光によって屋内は暖かくなり、その暖かさを土壁やペアガラスのサッシの断熱性能が維持してくれるなど、一年間暮らしてみて、私がイメージしていた通りの結果が得られたと思います。さらに特筆すべきは息子のアトピー皮膚炎がこの夏は大分良くなったこと。総じて、我が家の仕様は環境にも家族にも大正解!という結論です。私達家族は家の空気に慣れてしまって分からないのですが、今でも時々お客さんから「家の中に入ると木の香りがしていいですね」って言われます。土壁が空気を清浄化してくれる中、檜などからは清々しい木の香り…。私たちは贅沢にも、家の中で森林浴を毎日しているようなものなのかも知れません。

さて、次は太陽光発電によるデータです。我が家は、日中、太陽光発電が働いている間はその電気を使用し、自宅で使用した電気の余りを東京電力に売電。夜間や、日照が少なく電力が足りない時は東電から電気を買う、というシステムになっています。そのデータの月別推移を、分かりやすいようにグラフにしてみました。

上のグラフが太陽光の発電量で、青が自宅の使用量、赤が東電への売電量です。発電量は5月が最大で7.8月は雨の日が多く思いのほか少なかったです。東電への売電量は6月が最大で自宅使用量は7月が最小です。夏の昼間は照明も点けず、また我が家にはエアコンもないので、この時期は発電した電気をせっせと売っているのが分かります。

中央のグラフが自宅と事務所の電気使用量。自宅は太陽光発電同様の理由で夏場の使用量が減っていますが、事務所は1階に位置し、ほとんど1日中照明やパソコンを使っているため、それほど変化が無いのが分かります。

最後のグラフは、ガス使用量。我が家はキッチンのレンジと給湯にプロパンガスを使用しており、本来は1年中ほとんど一定の筈ですが、お風呂の給湯に太陽熱温水器を併用していますので、夏場のガス使用量が冬の1/3以下になっている月もあります。太陽熱温水器も立派に役立っていることが見て取れます。

このようにデータの上でも太陽がもたらす効果は大きいものです。こういった自然のエネルギーを利用しつつ、暑さや寒さなどの自然の厳しさは、土壁などの、日本建築がこれまで培ってきた伝統技術でしのぐ。そうした自然に優しい住宅を自信を持って皆さんにお勧めできることが、この一年の生活で、私自身、身をもって確認できました。化学製品で造られた家は、いずれ産業廃棄物と化します。自然の負担にならないものを、これからも提案していこうと思える、新居生活一年のこの頃です。


































←戻る   進む→

印刷表示